YAML整形ガイド:オンラインツール・基本構文・よくあるエラー解説

YAMLの基本構文、整形方法、よくあるエラーとその修正方法をわかりやすく解説。オンライン整形ツールを使って、きれいでミスのない設定ファイルを作成しましょう。

YAML(YAML Ain’t Markup Languageの略)は、読みやすさを重視したデータ記述形式です。DockerやKubernetes、CI/CDなどの設定ファイルで幅広く利用されています。しかし、YAMLはインデント(字下げ)やスペースに非常に敏感なため、整形ミスが原因で構成が壊れることも少なくありません。

この記事では、YAMLの基本構文から整形のコツ、よくあるミス、そしてオンラインツールを活用した効率的な方法までを詳しく解説します。

1. YAMLとは? その特徴と用途

YAMLは、構造化データを人間に読みやすい形で表現するための軽量な言語です。インデントによって階層構造を表現し、JSONのような波括弧や引用符が不要です。

主な利用例:

  • アプリケーション設定(例:config.ymldocker-compose.yml
  • CI/CDパイプライン(GitHub Actions、GitLab CIなど)
  • KubernetesやTerraformなどのインフラ設定ファイル

例:

app:
  name: MyApp
  version: 1.0.0
  database:
    host: localhost
    port: 5432
    user: admin
    pass: secret

JSONと比較すると、YAMLは記述が短く、構造を一目で把握できます。

2. YAMLを整形する理由

YAMLでは、インデントのずれやスペースの数が重要です。1文字のずれでもパースエラーを引き起こす可能性があります。整形を行うことで次のようなメリットがあります:

  • 構文エラーを未然に防ぐ
  • 階層構造を見やすくする
  • チームで統一したスタイルを維持する
  • 保守性・再利用性を向上させる

特に、コピー&ペーストで作業する際や他人のYAMLを修正する場合は、オンライン整形ツールを使うことで確実に正しい構造にできます。

3. よくあるYAMLエラーと修正方法

  • タブを使用している: YAMLではタブは使用できません。必ずスペースでインデントを揃えましょう。
  • インデントが不揃い: 同じ階層では、2つまたは4つのスペースで統一します。
  • キーの重複: 同一階層で同じキーを定義すると、後の値が上書きされます。
  • コロンの後にスペースがない: 正しい記述は key: valuekey:value は誤りです。
  • 複数ドキュメント構文の誤用: ファイル内に複数のYAMLを含む場合は、--- で区切る必要があります。

誤った例:

server:
	 host: localhost  # ❌ タブ使用
  port: 8080

正しい例:

server:
  host: localhost
  port: 8080

4. YAMLオンライン整形ツールの使い方

当サイトでは、便利なYAMLオンライン整形ツールを提供しています。このツールでは次のことが可能です:

  • 🧩 ワンクリック整形: インデントやスペースを自動調整
  • 🔍 構文チェック: エラー箇所を自動検出
  • 🔄 YAML ⇄ JSON 変換: データ形式の相互変換に対応
  • 🌐 多言語対応: 日本語・英語・中国語をサポート

使用手順:

  1. 整形したいYAMLを入力欄に貼り付けます。
  2. 「整形する」ボタンをクリック。
  3. 自動的にきれいなYAMLが生成されます。
  4. 必要に応じてJSON形式に変換することも可能です。

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5. YAMLの高度な機能

アンカー(&)と参照(*)

YAMLではアンカーと参照を使って設定を再利用できます。

defaults: &defaults
  retries: 3
  timeout: 5

service1:
  <<: *defaults
  url: https://api1.example.com

service2:
  <<: *defaults
  url: https://api2.example.com

同じ設定を何度も書く必要がなくなり、メンテナンスが容易になります。

複数ドキュメントの分割

1つのファイルに複数のYAMLドキュメントを記述する場合は、--- で区切ります:

# ドキュメント1
user:
  name: Alice

---
# ドキュメント2
server:
  host: 127.0.0.1
  port: 8080

6. YAMLを書く際のベストプラクティス

  • インデントは常にスペースで行う(タブは使用しない)
  • インデント幅を統一する(2または4スペース)
  • セクションごとに空行を入れて可読性を高める
  • コミット前に整形・検証ツール(例:yamllint)を使用する
  • 他の人と共有する前にオンラインツールで確認する

まとめ

YAMLはシンプルで柔軟なフォーマットですが、空白やインデントのミスによって思わぬ不具合を引き起こすことがあります。オンライン整形ツールを活用して、常にクリーンで安全な設定ファイルを維持しましょう。

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この記事はToolMiチームによって作成されました。引用・転載の際は出典を明記してください。